旅狼~たびろう~の雑記ブログ

自称多趣味な旅好き狼が書く雑記ブログ。

やっぱり哲学はおもしろい!!

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さて、今回も哲学についての本をお届けです!

 

というのも、

現在絶賛哲学マイブーム中なんです。笑

 

読んでると

「なるほどな〜」

となる感じが楽しくて!

 

あとは単純に賢くなった気がするっていうね!笑

 

 

っと、後半は半分冗談ですが(笑)、

前回の『世界のエリートが学んでいる教養としての哲学

に引き続き、今回も哲学関連の本をご紹介します! 

 

www.tabirou.work

 

 


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作品情報

世界の哲学者に学ぶ人生の教室

著者:白取春彦さん 冀剣制さん

出版:ディスカバー・トゥエンティワン

 

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世界の哲学者に学ぶ人生の教室
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この本は、

前半を台湾の冀剣制さんが、後半を日本の白取春彦さんが担当しており、

哲学についての日本と台湾の共同事業という位置付けと言っても良いでしょう。

 

そして著者各々が、

今までの地球上で特出した哲学を噛み砕いて説明してくれています。

 

 

何よりこの本も、

より良く"自分の人生"を謳歌するために」必要な

哲学の考え方を紹介してくれていますよ!

 

前書きで白取春彦さんは、

哲学はかつての偉人たち自身が悩み、苦悩した結果もたらされた世界観や人生観である

と述べており、それゆえ、

今の自分の苦悩や葛藤に対しても役に立つのではないか

と考えているわけですね!

 

そんなわけで、哲学を学ぶのは十分に意義があるのだ、ということです!

 

僕の哲学についての考えは前回書きましたので、そちらもぜひ読んでみてください! 

 

www.tabirou.work

 

 

ではでは、そんな本にはどんなことが書かれているのかを具体的に紹介していきましょう!

  

感想・読みどころ

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*1

「哲学」というただでさえ難しい内容をわかりやすく噛み砕いて説明してくれていると思います!

 

個人的には前回紹介した

教養としての哲学

が依然入門としてはオススメですが、

 

この『人生の教室』から入っても十分理解できると思います!

(『教養としての哲学』を読んでいたほうが基礎知識がついている状態、みたいな。)

 

www.tabirou.work

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世界のエリートが学んでいる教養としての哲学 [ 小川仁志 ]
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構造としては4つの大きなテーマに分かれていて、

そのテーマに沿った哲学者とその考え方がそれぞれ3人ずつ紹介されています。

 

そしてこの本は、

あくまで「哲学を自分の人生に利用する」というのが最終着地地点ですので、

 

「その哲学者が何をしたか」

ではなく、

「その哲学者が何をどう考え、その上で筆者の考える転用方法」

が述べられています。

 

 

なので

「哲学そのものが学びたい」

という方にとっては筆者の考えが書かれすぎていると感じるかもしれません。

 

ですがそういった方々にも、

「現代の我々へはどのように応用するのか」

という一例としては十分に学びのある本だと思いますよ!!

 

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では、個人的に紹介したい内容をピックアップしていきます!

 

アリストテレス

アリストテレスはプラトンの弟子で、西洋哲学史上最も多くの著作を残したとされる博学の士。

かのアレキサンダー大王の幼少期には、彼の"家庭教師"もしていたほど。

 

そんなアリストテレスの言葉がこれ。

幸福な人生とは、外に求めるものでも運に頼るものでもなく、自分自身で決めるものである。

 

この本ににおけるアリストテレスの扱いは

『喜び』と『快楽』の違いを言っている

というもの。

 

その違いをアリストテレスは、

「『快楽』の中でも、『喜び』は静態的かつ持続的な快楽

対して、『欲望』による快楽は一気に快感を味わえるが、短期的、ないしはその一瞬のみ

人間は、長期的な快楽の方が、淡いものではあるが幸福感をより大きく感じる。

つまり、『幸福』を求めるなら『喜び』を求めるべき。」

と表現しています。

 

じゃあ、その「喜び」ってなんなの?

 

それこそが、

金銭では手に入らないもの、すなわち心の充足感

というわけなんですね!

 

友情はその代表例。

他には、愛情家族愛ボランティア精神なんかも入るかもしれませんね!

 

「そんなもの、ただの自己満足じゃないか!」

と思う方もいるかもしれません。笑

 

いいんです!笑

 

今考えているのは、

あくまで"自分が"幸福に感じることが大切なんだ、という話ですので!

 

まあ、ボランティアや途上国支援、被災地支援や募金活動などなど、

この辺について話し始めるとまた長くなってしまいますので。。笑笑

 

とにかく、最初のアリストテレスの言葉を僕なりに噛み砕くと、

外からの要因ではなく、自分の心に素直になることで幸福になれる

ということになるでしょうか!

 

 

デカルト

人生において真理を追究するには、信じていることをすべて、少なくとも一度は疑う必要がある。

 

「我思う、ゆえに我あり」

という名言で有名なルネ・デカルトですが、今回はこの名言には触れません。笑

 

詳しくは本を読んでください。笑笑

 

取り上げたいのは、デカルトの「方法的懐疑」です。

 

ものすごくざっくり言うと、

何事も、まずは『それって本当なの?』と一度疑ってみよう

という思考方法です。

 

子どもたちが、何かあるとすぐに「なんで??」と聞いてくることに近いですね。

 

もちろん、

物事すべてに対して100%の気持ちを持って「本当に?」なんて考えていたら

めちゃくちゃ嫌なやつだし、そのうち脳みそが爆発します。笑

 

そこまで過度な「懐疑」をする必要はありません。

 

ただ、昨今はSNSやスマートフォンの普及によって、情報が大量に出回っている時代。

(「情報氾濫」なんて言われたりもしていますね。)

 

そんな中、すべてを鵜呑みにして意思決定をしていると

思わぬアクシデントに見舞われたり、大きな障害にぶつかってしまうかもしれない。

 

だからまず、「情報を"ろ過"しよう」と、筆者の冀剣制さんは言っています。

 

重要な情報(期末試験の過去問とか、、!!笑)ほど、疑わしい点を見つけ出す。

そのための「ろ過」なのです!

 

本書で冀剣制さんが紹介している「ろ過」のプロセスをこちらでもご紹介しましょう!

1.それが原因だとは限らない

2.以前がそうだからといって、今もそうだとは限らない

3.少数がそうでも、他の大多数もそうであるとは言えない

4.表面的なものが真相とは限らない

5.合理的なものが正しいとは限らない

 

 

少し話は変わりますが、僕が感銘を受けた言葉でこんな言葉があります。

自分の哲学を持て。

 

どなたの言葉かは覚えていないのですが(割と多くの人が言っているような気もする)、

どんなときも

「これだけは曲げない」

「この考え方を中心に据えて自分は考えるんだ」

といった、

何を自分の中で"核"とするか」 

を決めておくと、ブレない人間、情報に流されない人間になるとききました!

 

まったくもって、その通りですよね。

 

そして、そんな「自分の哲学」をつくるためには、

「哲学」という分野はまさにうってつけというわけです!!

 

 

カント

認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従うのだ。

 

本書では、カントを扱ったトピックですが、そこでコペルニクスについても触れられます。

彼の言葉と冀剣制さんがまとめたものもキーですので、少し長めですが引用します。

一見「太陽が地球の周りを回っている」ように見えるが、実際は「地球が太陽の周りを回っている」ように、私たちはいま目の前の世界を認識していると思い込んでいるが、実際は、私たちの認識形式が外からもたらされた情報を私たちが認識できる形式に変換したものに基づき、世界を読み解いている。

 

この2つから何を言いたいのかというと、

たちは『色眼鏡』を通じて物事を見ている

ということです。

 

これは僕も痛感していること。

そして、多くの人がこのことを自覚しないで生きているわけです。

 

「色眼鏡」というのは、自分の今までの経験や学びから得た「認識形式」のこと。

 

つまりこの色眼鏡、

生まれて間もない赤ん坊を除いた全人類がかけています。

 

僕も、あなたも。

 

そしてその色眼鏡は全員が違うもの。

 

だからこそ、

自分が知っていることなんてたかが知れている

これはあくまで自分の見識、認識なんだ

と自覚することが大切だと、この本では言っています。

 

そうすれば、それぞれの認識が尊重される世界ができるはずなんです。

そうすれば、何かを、誰かを否定するなんてこと、起こらないはずなんです。

「良い」も「悪い」も、その色眼鏡を通したときの感想ですからね。

 

あ、ちなみに、「否定」と「批判」は違いますからね!

 

 

ジョン・スチュアート・ミルとニーチェ

ここでは2人の考えをまとめた形でご紹介!

まずはミルの言葉。

自分自身に関わる行為については、人は絶対的に独立している。自分の体、精神、思想については自分こそ主権を持つ者なのである。

続いてニーチェ。

各人は、善を、自分だけでの理論道徳を、みずからで発見せよ。

 

あ、デカルトのところで書いた「自分の哲学」ってやつ、ここでしたね。。笑笑

まあ、大切なことは何度でも、ってことで!笑

 

そんなわけでこの2人、

名言からもわかる通りかなり「自我を保つこと」や「自由であること」、

そして「個性を持つこと」に重きを置いています。

 

そして、「支配"されている"」ことについてを説いた人たちでもあります。

 

特にミルは「功利主義」、「自由主義」といったら必ず出てくる哲学者で、

(この2つの「主義」はまたの機会に。。)

主著『功利主義』に書かれている

満足な豚であるより、不満足な人間である方が良い。同じく、満足な愚者であるより、不満足なソクラテスである方が良い。 そして、その豚もしくは愚者の意見がこれと違えば、それはその者が自分の主張しか出来ないからである。 

という文があまりにも有名な人物。

 

特に冒頭、僕はこういう人が大好きなのですが。。

 

まあそれはよいとして、この2人のトピックでは「自分らしく」がテーマになります。

 

「『支配』というのは、時として自分が認識しない間に起こる。」

 

かなりゾッとしない言葉。

ですが、実際その通りですよね。

 

というか、捉えようによってはいまの自分は何かしらに「支配されている」状態ですよね。

 

友人、恋人、家族、同僚、会社、あるいは、、国。

 

おっと。

 

ここで言いたいのは

「そんな支配から抜け出せーー!!!」

ということではありませんよ。笑

 

冀剣制さんの言葉をお借りすると、

自分自身を生きず、世間を生きていないか?

ということです。

 

「〇〇がこう言ったから。」

「✖️✖️がやめとけって言ったから。」

「みんながそう言うから。」

 

それも結構。

 

ですが、

それで「自分の人生を生きている」なんて言えるのですか?

 

自分は何がしたいのか。

自分はどこに行きたいのか。

自分は何を求めているのか。

自分は何を守りたいのか。

。。。。

 

キリがありませんよね。

 

そんな倫理道徳や生き方を「お手製」で、

つまり、既存のものを使わないことこそが

「自分の人生を生きる」ということなのである!!

と、この本では言っているんです。

 

 


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まとめ

唐突にまとめますが(笑)、上で挙げたものはあくまで、

「特に僕個人が気に入ったもの」

です。

 

自分でも自覚がありますが、僕はかなり「個性」を大切にしたいタイプなので、

どうしてもそういったことを"推している"哲学者を贔屓目に見てしまうきらいがあります。

 

これは僕の「色眼鏡」ですね。笑

 

けど、、だからこそ、哲学は面白い!

 

読んでいくと当然、

「俺はこうは思わないな〜」

「う〜ん、わからなくもないけど…」

という主張も出てきます。

 

そういった考え方はある意味、今までの自分が感じてこなかったものの見方。

 

つまり、新たな「自分の哲学」の形成のチャンスでもあるんです!

 

「あー、けどこの部分は使えるな」

「こう捉えれば確かにな」

 

それでも自分に都合のいいように「加工」しているかもしれませんが、

他の人の考え方に触れて、そこから学ぶ

 

まずはそれでよいのではないかと僕は思います!

 

物事は一つ。解釈は無数

ですからね!!

 

 

そういうわけなので、僕のブログをここまで読んでいただき、

「何を言っているんだこいつは」

「俺(私)はこうは思わないな」

という方こそ、ぜひ哲学に触れてみてください!!

 

きっと新しい考え方に出会えると思いますよ!!

 

 

 

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*1:<チャートの各事項の概要>

学び:この本でどれほどのことが学べるか。量より質を重視。

読みやすさ:言い回しや表現の仕方など、純粋に読みやすいかどうか。

おもしろさ:「書籍」として楽しめるかどうか。「どんどんページをめくってしまう、、!」みたいな。

ワクワク:この本を読むことで、直感的に日々の生活の活力となるか。

活かしやすさ:生活や仕事など、日頃の自分に活かしやすいか。