千田琢哉さん書評 「教養」はどう身につけるべきなのか??
前回の書評からだいぶ期間があいてしまいました。
が、今年度の目標
「週に1冊以上本を読む」
は問題なく継続中です!
(多分宣言してないけど。笑)
そして、しばらくは今まで読んだ本の読み直しと初了読になる本を交互に読んでいこうと思っています。
ということで、今月は読み直しの本が多くなる予定なのですが、その第1冊目がこちら!
『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう』
になります!
あ、読み直しといってもここで取り上げるのは初めてのものですのでご安心くださいね!
僕の中で、ということですので!笑
作品概要
題名:20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。
作者:千田琢哉
出版:Gakken
感想
地元のブックオフをふらふらしているときに見つけた本です。
率直に感想を述べると
「俺には合わなかったかな、、」
ですね。笑
作者の千田さんは他にも多くの著書を出版なさっていますので、ファンの方も大勢いるかと思います。
その上で、「うん、俺には合わないかな」という感想。
ですので評価も軒並み低いですが、あくまで"僕の"感想ですので!
ファンの方はお気を悪くしないでくださいね!
全体の第一印象は
「自己主張が強い」
ですかね。。笑
「私はこれまで多くの本を読んでいるが〜〜」
や
「私の経験上〜〜」
という記述がたまに出てきます。
これ自体は別に問題ないというか、他の本でも筆者の体験から内容が書かれることはよくありますので、このこと自体が気になるというわけではないのですが、、
なんだろう、はばからず表現するなら「ちょっと上からな表現」に感じてしまうのです。
ここが「僕には合わない」という理由。
読んだ全員が「え、なんかこの言い方嫌だな」と感じているならこれほど多くの本は出版できないはずですから、これはきっと僕の価値観なのだと思います。
ホリエモンのようにズバズバ言うのだけれど、なんか違う。
ホリエモンは理にかなっている説得力があるけど、千田さんはあくまで自己主張の域にいる感覚ですかね。。
う〜ん、言語化が難しい感覚なのですが、とにかく価値観が違う、と思います。
ですがそれゆえに、普段なら触れない、自分と違った価値観に触れることができるのが本の良いところです。
すべての文が合わないのではなく、あくまでも一部ですから、
「ここはちょっと合わないけど、この考え方は勉強になるな」
といった具合ですね!
ただ、「ちょっと合わない」の部分が多いというだけです。笑
しかし、面と向かって話を聞いていたなら、「ちょっと合わない」と感じてしまうだけで他の話が頭に入ってこないと思いますので、これが「本の良いところ」と書いた所以です!
では、僕の印象はこのへんまでにして内容のお話を。
まずこの本は全10章からなっており、
1章には「なぜ20代のうちから教養と呼ばれるものを身につけるべきなのか」ということと「どんな「教養」が求められるのか」
ということが書かれています。
以降最後の10章までは「仕事と教養」「お金と教養」「恋愛と教養」といったように「〇〇と教養」という形で、それぞれの場面ごとに求められる「教養」について書かれています。
そんな全体を通して言えるのが、かなりの「読書推し」ということ。
「結論。教養を身につけるには読書が一番!」って言われている感覚ですね!笑
これは、
本の情報は数学でいうと解法にあたる。
そして、インプットの量が多いほどどんなことに対しても処理能力(スピードも質も)があがる。
そしてそれこそが教養がある人の行動なのである。
という流れからきている考え方。
確かに本を読むことで様々な情報をインプットできますし、それをいざというときに頭の引き出しから出せるようにしておくのは大切ですよね!
歴史の本でも経済の本でも哲学の宇宙の本でも、まずは自分の好きなジャンルから読めば楽しみながら知識がつきますし、
昔ながらの名作や話題の作品を読むことも、話を膨らませるのに役立ちます。
そしてその中で、そういった名作や旬のお話、その他の知識について話が膨ら"まない"人はこちらからお付き合いの頻度を減らしていけば良い
というようにも使えるとおっしゃっていますね!
この辺はまったくもって「なるほど」の一言。
もともと読書は好きでしたが、やはり読書が最良のインプットなのだと再確認できました。
個人的に響いた部分
読書についても「個人的に響いた部分」なのですが、あらすじからの流れで紹介できたので取り上げてしまいました。
そのほかで僕が考えたことを書いていきますね!
・数学や算数の問題に向く姿勢は困難に立ち向かう姿勢と問題解決能力を鍛える。
これは、今数学や算数(小学生でブログを読んでいる人はいないと思うけど。。)に苦戦している学生に伝えたい!
「こんな公式どうせここでしか使わねーんだろ!」
「なんだよ”証明”って!もうわかってること俺らが証明する必要ねぇだろ!!」
わかる。だって俺もそう感じてたから。笑
けど、その苦労に向き合うことに意味がある。
わからないながらもうんうんと頭を使って考えるその行為そのものがトレーニング。
なんのトレーニングなのかっていうと、
社会に出たときにでくわす「答えがない問題」に立ち向かう力。
その場で解決を求められたときに答えを出す力。
特に前者は、昨今の若い人に不足している能力だと言われている。
「わからないことをすぐ調べる」
のと
「わからないから考えることをやめる」
というのは、似ているようで大きく違う。
「最近の若いのはすぐにスマホで調べる。まったく、少しは自分の頭で考えろ!」
(こんなこともう言われないかもしれないけど。笑)
という発言は、状況によってだいぶ意味が変わってくる。
「〇〇という言葉の意味がわからないから調べる」
これは大いにアリだと思う。
ホリエモンも言っているけど、スマホでググれば答えがすぐにわかるなら、そんなものはさっさと調べて次の段階へいった方がいい。
特に言葉の意味なら、考えたって出てこないことが多いし、そこを推測で進んでいってもし間違えた意味で捉えていたらそのあとの結果が大きくずれてしまう。
(クイズ番組でひらめきを求められているわけじゃあないからね。)
ただ、例えば
「自分の進路」
について考えるときは、いつまでもスマホと向き合ってるわけにはいかない。
ちょっと話が大きくなって、しかも本題からずれるかもしれないけどお付き合いくださいね。笑
確かに、「進路そのもの」についての知識をつけるときは情報が必要だから、これは調べないと始まらない。
どんな大学があるのか、どんな仕事があるのか。そこでは何を学べて、どんな将来が近づくのか。どんなことができるのか。何が身につくのか。などなどなど。
でも、「自分がどの道に進むべきか」なんてことはインターネットには載っていない。
いや、正しくは、「似ている体験をした人はこうした」という情報は載っている、かもしれない。
その体験談は確かに参考になる。
けど、その人と自分の状況や経験がまるっきり同じなんてことはあり得ない。
同じ「金銭的に厳しくて進学が望めない」という状況でも、
住んでいる場所や学力、スポーツや芸術の能力などが違ければ当然選択肢も変わってくるし、
何より「自分がどうしたいか」
によって選択は大きく変わってくる。
「進学は諦めて仕事に就いてもよい」
と考えるのか、
「それでも進学したいのか」
では取るべき行動が大きく変わってくる。
そのとき大切なのは、「自分で考える力」だと思う。
どんな行動を起こしたとしても、最後は自分が決めたこと。
その行動を選択するための「考える力」は、小さい時からの「考えること」の積み重ねでできるはず。
少し長くなってしまったけど、数学と算数についてはこんな感じ。
数学と算数の練習については、「論理的思考」が身につくとも言われていますね!
ちなみに僕は、割とすぐ解答を見て解法を覚えていたタイプです。笑
受験勉強の攻略法としては有効な手段だったといまでも自負していますが、
今現在ひらめき力や未知の問題の解決力に乏しいのはここが一因かもしれないと我ながら書いてて思ってしまいましたね〜笑
・一流(=教養がある人)は「別れ方」が違う。
「お釣りの渡し方」や「お見送りのお辞儀をいつまでしているか」など別れの瞬間にはその人の"格"が見えるといいます。
これについては、
「お釣りは両手で渡す(片手を添える形)」というのはコンビニでのバイトのときに言われましたし、
確かに自分が客のときは両手で渡してもらった方が気持ちが良いですよね!
お見送りのお辞儀については、河口湖の"KUKUNA"という旅館に泊まった際、車の見送りをこちらから見えなくなるまでお辞儀の姿勢のまましてくださっていたのはとても印象的でした。
以前ラジオ番組で聞いた別れの際についてのお話では、別れ際の笑顔が何よりも大切だって言っていましたね!
特に意中の人との別れのシーンなんて、なおさら。笑
「また会いたい」って思ってもらえるような笑顔で見送ればよい。
まさに、終わりよければなんとやら、ですね!笑
と、最後の2文に言いたいことが凝縮されました。
「また会いたい」
こう思ってもらえればお付き合いが廃れることはないわけですからね!
僕も頑張ります!笑
・人はやっぱり、見た目で判断する。
『「人は見た目で判断してはいけない」けど、やっぱり人の内面は外見に表れるもの。
感覚的に顔や姿の"雰囲気"が合わない人は、やっぱり話しても合わないことが多い。』
本書にこう書いてあったのを読んだときに、この本一番の「たしかに〜〜!」を言っていました!笑
そう、結局人は見た目で判断するもの。
「恋愛で何を重視する?」
「なんだかんだ言って、やっぱり中身だよ〜!」
たしかに"最後の"判断材料は中身かもしれません。
しかし、その中身の選定の前に、すでに見た目によるふるい分けがされていますよね!笑
おっと、勘違いしないでくださいね。
僕が言いたいのは「イケメンじゃないからモテないんだーー!」ということでは当然ないですよ!笑
「人間の性格的中身は外見に表れる」
ということを言いたいのです。
冒頭にも書きましたが、
「なんかこの人の雰囲気とか顔の感じ、合わないんだよな〜」
という人は、頑張って付き合いを続けてみてもやっぱり合わないことが多いです。
もちろん、「見かけによらず楽しいやつだな!」
という人も中にはいますが、その例はかなり少ないですよね。
同性異性限らず、「美男美女というわけではないけど、この顔の感じ好きだな」という人がいると思います!
少なくとも、僕はいますよ!笑
そういう人は、相手が僕をどう思っているかはさておき(笑)、僕は好意を持って接することができますし、人格的にも好きです。
「中身は外見に表れる」、「人は見た目で判断する」というのは、こういうことを指して言っているわけです。
そして本書では、
『中身を磨くためには「教養」が必要。』
そして、
『教養を磨くために一番よいのは「読書」』
だと言っているのです。
まとめ
ということで、千田琢哉さんの教養についての本を取り上げてきました。
本の紹介というよりはそこから僕が得たものの紹介になっていたような気もしますが、ともあれ今回は
「相性が良くない本でも得れるものはある」
ということをお伝えしたいです。
特に自己啓発本は細かく区切りが設けられていることが多いので、
「ここ、ちょっとよくわからないな〜」
となっても、とりあえず読み進めれば
「あ、ここは納得!」
というところが出てくるはずですので!
そんなわけで、皆さんもたくさんの本に触れていきましょうね!!
*1:<チャートの各項目について>
学び:この本でどれほどのことが学べるか。量より質を重視。
読みやすさ:言い回しや表現の仕方など、純粋に読みやすいかどうか。
活かしやすさ:生活や仕事など、日頃の自分に活かしやすいか。
おもしろさ:「書籍」として楽しめるかどうか。「ページをめくるのが止まらない、、!」みたいな笑
ワクワク:この本を読むことで、日々の生活の活力がみなぎるか。要は"心が躍る"か!笑
また読みたいか:そのまま。ふとしたときにまた手にしたいか。