新元号「令和」に決定!!
本日2019年4月1日11時30分すぎ、日本の新元号が発表されました!
その名は「令和」!!
発表されましたね!
平成生まれの僕は人生初の新元号発表でしたが、なんとも言えないワクワクがありました!!
ということで、今回はこの「令和」について見ていこうと思います!
そういえば、今年はこの発表があるからか「エイプリールフール感」がないのですが、それは僕だけでしょうか。。??笑笑
令和の典拠
まずは今回の令和の出典について。
これは発表前から話題となっていたことで、
645年の「大化」以降、確認されている限りの元号の典拠すべてが漢籍(中国の古典)に由来してきており、
初の国書由来となる可能性が挙げられていました。
これは、現在の安倍政権の支持基盤の保守派の希望なのだそうで、政治の部分もやはり絡んではきてしまうのですね〜
ともあれ、
発表された「令和」は『万葉集』を典拠としたものということで、期待されていた通り史上初の国書由来の元号となったわけですね!
『万葉集』は日本最古の和歌集として知られていますね!
天皇や貴族だけでなく、下級の官職の者や防人の者まで、様々な身分の者が詠んだ歌が4500首以上載せられたもの。
今回の「令和」は、そんな万葉集の巻五『梅花の歌』の
于時 初春令月 氣淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香
時に
初春の令月にして
気淑(よ)く風和(やわ)らぎ
梅は鏡前の粉を披(ひら)き
蘭は珮後(はいご)の香を薫らす
という一節からの引用。
意味は、
時は初春の令月、空気は美しく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉で装うように花開き、蘭は身を飾る衣にまとう香のように薫らす(wikipediaより)
とのこと。
いかにも「春」という感じですね〜〜!
「令月」というのは、「何事をするにもよい月」「おめでたい月」という意味で、「嘉辰令月」とも言うそう。
加えて陰暦の2月のことも指し、新しい天皇として即位する皇太子徳仁親王(なるひとしんのう)の誕生日が2月であることも考慮されているかもしれないという見方もあります。
そして「梅」の花は厳しい冬を乗り切った春の象徴として「豊かな生活」や「喜びの象徴」、その見た目から「高潔」といった意味を持つほか、
中国原産の花であり、ここに伝統的な漢籍由来の名残を感じさせている気もしますね。
漢字の意味
次に「令」「和」それぞれの漢字の意味について書いていきます。
令
最初に出てくるのは「指示」や「命令」という意味。
これがあることで「令和」にあまりよいイメージが持てないという声もあるみたい。
しかしこの「命令」の意味は、元は「(神様からの)お告げ」という意味だったようで、
「神様に代わって伝える」→「指示する、命令する」
となったそう。
この「お告げ」の意味を取ればよいことだと言える、という意見も見られましたね。
次は「掟」や「決まり」という意味。
「法令」や「訓令」に代表される意味ですね。
この意味については、今回の「令和」に関係した話は見られませんでした。
ともあれここまでの二つは、「束縛する」という意味に取れなくもない。
政治と絡むとどうしてもネガティブな印象を与えかねない意味ですが、、
3つ目は「良い」や「立派な」という意味です。
おそらく「令和」の「令」はここの意味が大きいはず!
「すぐれているという評判」という意味で「令名」や「令聞」という言葉があるそうですね!
ここから転じて、「令息」や「令嬢」といった敬称としても使われるようになったという説を見ました。
和
一方「和」という字は、名前にも使われることが多いようにイメージを持つ方も多いのではないかと思いますね!
まずは「やわらぐ」「穏やか」「のどか」といった意味。
「温和」や「柔和」に代表される意味です。
また、「仲良くする」「協力する」の意味で、「和解」「平和」ですね!
「和を以て貴しとなす」や「和気藹々」も後者、あるいはこの2つの意味を含んでいますね!
「合わせる」や「合う」、あるいは「整う」という意味も持ち、これは「調和」や「中和」という言葉の「和」が持つ意味ですね!
そして、「日本の」という意味。
「和服」「和歌」「和洋折衷」、そして「大和」などが使用例に挙げられます。
「和」については、持っているすべての意味を内包しているといって良いかと思いますね!
安倍首相の談話
漢字の意味を踏まえて、安倍首相のコメントを見てみましょう!
安倍首相は、菅官房長官の新元号発表後の首相談話で、令和について、
「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている。」
「悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、『令和』に決定した。」
と説明しました。
(朝日新聞DIGITALより )
【詳報】「令和」、海外でも反響 意味を深読みする人も [令和]:朝日新聞デジタル
また万葉集については、
「1200年あまり前に編纂された日本最古の歌集であり、豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書である。」
と述べました。
(Yahoo!ニュース 読売新聞オンラインより)
「令和」は「心寄せ合い、文化育つ」…首相説明(読売新聞) - Yahoo!ニュース
漢字については、特に意識していない感じ。。?笑
このコメントだと、どちらかというと引用した万葉集の歌を意識した意味付けというように聞こえますね!
まとめ
今回の新元号「令和」 。人によって様々な解釈があると思います。
公的な発言となる安倍首相の談話では、どちらかというと引用先の万葉集記載の歌の印象が強いです。
新元号発表と新天皇即位の時期が「春」であるということ、そして、この停滞感のある世の中から光ある未来へゆこう!みたいなイメージかな!笑
漢字からの解釈ですと、
「日本人の穏やかで皆と協力し合う良いところを一層大切にしよう」
といったところでしょうか。
これは僕の解釈ですが、漢字と引用元の歌を調べた感想は
「堅い雰囲気を残しながらも、春のような柔らかさと暖かさも含んでいる」
ですね!
そして、ここで1つご紹介しておきたいのが、iPS細胞研究の第一人者にして今回の有識者会議に参加していた山中伸弥教授の解釈です。
「令」という字は元号ではじめて使われたのに対し、「和」は「昭和」をはじめ今までも使われてきた字。そして、日本の書物からの引用は初めてながらも、その引用元は日本最古の和歌集の『万葉集』。日本の伝統を重んじながらも新しいことに挑戦していこうという姿勢が感じられますね。
この解釈が僕の中で一番ストンっ!とおちました!!
今までの形を継承しつつも新しいものも取り入れる、
そして、初めてのことながらも最古のものを典拠とする。
まさに、山中教授の最後の言葉の通りだと思います。
ということで、典拠の歌、漢字、安倍首相の談話、そして山中教授の解釈をご紹介してきました!
どの解釈が合っている、間違っているではなく、それぞれの良いところをすべて含んでいると考えると、とても味わい深いですね〜!
この歴史的瞬間に立ち会えたこと、とても嬉しく思います!
巷では「わかりにくい」「堅すぎる」と批判も多いそうですが、こうして言葉の奥に目を向けてみると、とても味わい深いように感じます。
「元号」というのは日本ならではの文化の1つでありますし、やはり「言葉」、そして「日本語」って面白いなぁ、と再確認させていただきました。
5月からは「令和の世」となります。
世の中が新しくなることをきっかけに、自身も何か、決意を新たにしたいですね!!